19歳。



カレンダーに目をやると、その残り10万を達成する日が残り10日に迫っていた。


気分良くなり私はそれを鞄にしまい、テレビを消し素早く寝支度を始める。



やっと布団に入ったのは朝6時前。

もう陽は昇っていて、鳥の鳴き声と共に近所の線路を電車が走る音が聞こえる。



ふぅ、と一息ついて目を閉じようとすると、タイミング悪く携帯の通知が鳴る。



「なんだよー...」



腕を上げ携帯を取り画面をチラッと見ると、またため息が出る。



【すみれちゃん明日お店お休みだよね?ご飯行こうよ!お昼から映画とかどう?(^^)】



チカチカと光る画面が眩しいが、その文字がくっきり見えた瞬間、



「週1の店休に誰が好きでもねぇジジィとデートするかよバーカ!」



と画面越しに思いっきり暴言を吐いて、枕元に携帯を投げた。


こんな言葉遣い、お店ではダメだね。

なんて思ってたら胃の中が何かに押しつぶされているような感覚が襲う。



「うっ...気持ち悪」



最後に飲んだシャンパンの酔いがまだ残っているようだ。


< 7 / 16 >

この作品をシェア

pagetop