強引部長の独占ジェラシー
「川島、よく覚えておけ。
男は好きな相手にそんなこと言われたら、止まれない生き物なんだ」
ーードキン。
まっすぐと私を見据える部長から目を逸らせるわけが無かった。
「ズルい……っ」
「それはこっちのセリフだな」
部長はそのまま私に、触れるだけの優しいキスを落とした。
「ん……っ」
ぎゅっと目を瞑って開くと、すぐ目の前に部長の顔がある。キレイな顔だなあ、なんてどこか他人事のように思ってる自分と、この先を期待してドキドキする自分がいる。
甘いキスはもう一度。
今度は長めに重なった。
「ん……っう」
ちゅ、という軽いリップ音が響かせて、部長の唇がとろけるように甘いキスを落とす。その柔らかなキスにくらくらして何も考えられなくなった。
「……っ、う。ぶちょ……んぅ」
私を求めて、何度も触れ合って、少し強引なキスをする姿は、部長の完璧さを少しずつ崩しているかのようで気持ちがいい。
もっと、もっと、
完璧じゃない所を見せてほしい。
初めて、私からもキスをすると部長はそれに応えるかのように深いキスをする。
「ふぅ……んん」
差し込まれた舌が容易く私の力を奪っていく。