WHAT COLOR IS LOVE
君がもし、僕と離れたら生きていかれないのだとしたら。
その時は、君は、死ねばいい。
それでも、僕はきっと君を、絶対に忘れない。
他の全ての人が、灰色の君しか覚えていなかったとしても、僕だけは最初の君を忘れない。
瞼の裏に染みついた、僕の心を支配した、その色を忘れやしない。
だから、何も怖がらずに、僕から離れていくといい。
そうして、僕を幸せにしておくれ。
だって、君の持っているものは、上手なキスと、セックスだけ。
確かに恋愛には必要不可欠で、僕は君のそれが大好きだけれど。
僕はそれを失したくないけれど。
でも、きっと、幸せにはなれない。
君を愛しているのかと聞かれて、はい。と答える自信がないんだよ。
だから、離れた方がいい。
ちゃんとしたいんだよ。
ちゃんと、愛したいんだ。
そうじゃなきゃ、僕は幸せになれない。
君も。
わかるだろう?
きっと、君を、愛してなんか、いないんだ。
僕たちは、二人でいても、きっと愛を育むことなどできやしない。
愛すべき人が他にいるのかと聞かれても、それはわからないけれど。
ただ、君じゃあないんだ。
君だけが、だめなんだよ。
さようなら。
僕を幸せにしておくれ。
灰色に染まって、沈んでいく君を、どうか、僕が、見忘れることのない様に。
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