課長は私の憧れ
それから1週間、私は美幸と佐伯くんと3人で打ち合わせをしたりと忙しい毎日を送っていた
その度に、ニューヨークにいる課長へとラインを入れていた
課長が帰国した日の夜、美幸とご飯を食べに行く約束をしてたから私は終業後ロビーで待っていた
「おつかれー愛空」
「おつかれー」
「じゃ、行こっか?」
私達は、会社近くのパスタ屋へと足を入れた
「ねぇ、愛空は好きな人とかいないの?」
「好きな人はいないかな。」
「気になる人はいるってこと?」
「うん。」
「誰?私も知ってる?」
「実はね…課長なんだけどさ。
課長がこないだ風邪引いて休んで見舞いに行ったり、出張でいなかったりするだけで寂しいって思うんだ。部下としてかも知れないけど」
「課長、私は悪くないと思うよ。
しっかりしてるし、優しいし」
「二次会の件で何回か2人で食事に行っててさ」
「チャンスじゃん、愛空」
「うん…」