課長は私の憧れ
ぞろぞろと会場へ招待客がやって来た
「では、お時間となりましたので始めさせていただきます。まず始めに新郎新婦のご入場です」
美幸と佐伯くんは、仲良く腕を組んで登場した
2人のその姿に、招待客はカメラを向ける
2人からは、アットホームで形式にとらわれることの無い二次会にしたいと頼まれた
なので司会としての役割はあるが、ずっとってことでは無い
美幸と佐伯くんが席に着くと、二次会は始まった
予定では2時間だ
招待客は、2人と話したり写真撮ったりとしている
『ここで私達から、新郎新婦にサプライズが、あります』
私は課長のその言葉を合図に2人にある物を渡した。
課長が私にマイクを向ける
「私達からのプレゼントです。
今日から新しい道を歩み始めた2人ですが、これからたくさんの記念の瞬間に立ち会うと思います。そんな貴重な瞬間を収めた写真を飾って欲しいと思いフォトフレームをプレゼントします。」
そう話すと2人に手渡した
美幸は既に目が潤んでいる
「ありがとう。」
2人は嬉しそうに微笑んだ