課長は私の憧れ
課長が料理を頼んどいてくれたみたいで、私達は困ることなく食事を開始した
『では、佐伯と小中さんの婚約を祝ってカンパーイ!』
「おめでとうー!」
『「ありがとうー!」』
4人のビールグラスが音を立てた
『で、早速本題だけど、二次会の店とかコンセプトとかは決まってるのか?』
「具体的にはまだですが…周りの方々に感謝を伝えたいなとは思ってて…」
『そうか。ありがとうが溢れる二次会か』
「披露宴での感謝は伝えないの?」
「もちろん披露宴でも伝えるよ
でも、両親は当然のことだけど上司や友人がいなければ自分達はここまで歩んでくることは出来なかった。だからこそ二次会でもありがとうを伝えたいって」
「なるほどね」
『俺は悪くないと思う。ありがとうが溢れる二次会も』
「そうですね」
『じゃ、テーマは感謝で。
店はどーする?』
「式場が青山なんで、出来れば式場の近くが良いかなって思ってて」
『青山か…
青山なら俺の高校の友人がイタリアンレストランを経営してるが?』
「イタリアンもありですね」
『主役はあくまでも2人だから、2人で決めたいことがあれば2人で決めて欲しい。
料理も不安とかなら食べに行けば良いよ』
「良いんですか?」
『あぁ構わないさ』
料理を楽しみながら打ち合わせはどんどん進んだ
「じゃ1度その店伺いたいんですが」
『分かった。連絡してみるよ
いつなら都合良い?』
「明日は式の打ち合わせがあるから明後日なら」
『じゃ明後日の夜にするか』
「はい」
明後日の夜、イタリアンか
楽しみだなぁ~
しばらく料理を楽しんだ後私達は駅前で解散となった
…が、課長は何故だか私と同じ方向へと歩いてくる
「あれ?課長のマンションってこっちですか?」
『あぁ、最近引っ越してな』
「そうなんですね。でも車じゃ?」
課長はいつも何時になるかわかんないからと、近所に駐車場を借りている
『今日は電車で来た。飲むからな』
「そーなんですね」
しばらくすると、私が降りる駅についた
「では、失礼します。おやすみなさい」
『あぁおやすみ』
アパートへと帰ると着替えテレビをつけたが眠気に勝てず、明日の朝シャワー浴びようとベッドに入った