【完】1輪の花たちは

昼休み。

私の周りには、沢山の人が群がっていた。


「ねーねー!なんでここに来たのー?」

「どこの高校!?」

「学校案内してやろーか!?」

「君かわいいねぇー!!!」

「放課後一緒に遊ぼーよー!」


本当に、賑やかなクラス……。

いろいろ質問されて、答えられないでいると…


「めぐみちゃーん!一緒にご飯食べよー!」


いきなり、大きな声で呼ばれた。

その声の主は


「すみれちゃん…!声がでかいよぉ……!」


どうやらあかりちゃんの友達らしい。


「え?大丈夫だよ!ねー!めぐみちゃーん!」

「あ、うんっ!今行くから待ってて!」

「りょーかいでーす!」


元気で、サバサバしてる女の子。

あかりちゃんとは真逆の性格っぽい。


「あ!めぐみちゃん!私、すみれ!美坂すみれ!」

「よろしく!」

「うんっ!あ、購買行っていい?その後、中庭でご飯食べよー!」

「わかった!」


そして、私たちは購買へと足を進めた。


「すみれちゃんはいつも購買でパンを食べるんだよ…?もうちょっとバランスの良い食事した方が良いと思わない……?」

「何言ってんのー!?野菜ジュース飲んでるから平気なんですぅー!」

「あははっ!w野菜ジュースでバランスとってるって感じか!」

「そゆことー!」

「めぐみちゃんの前通ってた高校は、購買とかあったの……?」

「わたし?無かったよー。みんなお弁当だったからさ」

「そうなんだね…♪」

「うんっ!」

「あ!ついたついたー!ちょっと買ってくるから待っててねー!」

「「はーい」」
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