【完】1輪の花たちは

「部活とか入る予定無かったんですけど…」


前の学校では、図書委員やってたな……


「俺は、サッカー部に入ろうと思ってるよ〜」

「俺は陸上部に✨」

「え、じゃあ……僕は保健委員に入ろうかな?」

「別にどこでもいい…」

「俺!野球!!!野球する!!!」

「僕は放送委員に入るよ♪」


どうやら、アジサと私以外は入りたいものが決まっていたらしい。


「えーと………それじゃ私は図書委員にでも…」

「ねぇ、この学校帰宅部があるみたい…そこ入ろうかな…」

「お前は帰りたいだけだろ!」

「ひひっ…フキの言うとおり……」

「まぁ、別にそれでもいいけどな〜」

「良いのかよっ!」


いつもよりフキのツッコミに力が入っている。


「んじゃ、そういう事で!後日先生に報告だな〜。あ、報告といえば今日なんか情報得られたか?」


そうボスがみんなに聞く。


「情報って何かなー?」


その言葉に皆が振り向いた。

そこに立っていたのは


「初めまして。転校生ちゃんたち。ゆりねって言います。よろしくね?」


ゆりね先生だった。
< 120 / 183 >

この作品をシェア

pagetop