【完】1輪の花たちは
「部活とか入る予定無かったんですけど…」
前の学校では、図書委員やってたな……
「俺は、サッカー部に入ろうと思ってるよ〜」
「俺は陸上部に✨」
「え、じゃあ……僕は保健委員に入ろうかな?」
「別にどこでもいい…」
「俺!野球!!!野球する!!!」
「僕は放送委員に入るよ♪」
どうやら、アジサと私以外は入りたいものが決まっていたらしい。
「えーと………それじゃ私は図書委員にでも…」
「ねぇ、この学校帰宅部があるみたい…そこ入ろうかな…」
「お前は帰りたいだけだろ!」
「ひひっ…フキの言うとおり……」
「まぁ、別にそれでもいいけどな〜」
「良いのかよっ!」
いつもよりフキのツッコミに力が入っている。
「んじゃ、そういう事で!後日先生に報告だな〜。あ、報告といえば今日なんか情報得られたか?」
そうボスがみんなに聞く。
「情報って何かなー?」
その言葉に皆が振り向いた。
そこに立っていたのは
「初めまして。転校生ちゃんたち。ゆりねって言います。よろしくね?」
ゆりね先生だった。