【完】1輪の花たちは
「さぁ〜て、作戦会議と行きましょーか〜」


家に戻った私たちは、さっそく聞いたうわさ話や起きた出来事などを話した。


「最近、不良たちが喧嘩してるみたいだね。僕とユリのクラスに不良たちが何人かいるんだけど、早速喧嘩売られたよ」

「ねー!売られたー!買わなかったけどー!」

「あ、その不良の事なら私も聞いたよ!確か、3年と1年が大喧嘩してさっき会ったゆりね先生に色々言われたらしいけど、怒られはしなかったって」

「目が合えば喧嘩の始まりってくらいにヤバイらしい…………ヒヒッ…喧嘩ねぇ……」

「アジサ、落ち着いて」


私達から見れば高校生の喧嘩なんて可愛いものだ。


「そういえば、ゆりね先生って人は最近来たってB組の人が言ってた」

「そうなのか?なら、ゆりね先生の事はフキとアジサに任せたぞ。何かまた分かったら言ってくれ」

「りょーかい」

「ヒヒッ……」

「じゃあじゃあ!俺とベリーは、不良について調べるよ!!!!」

「あんま派手にやらかすんじゃね〜ぞ〜?」

「あいあいっ!!!」

「任せて♪」

「じゃあ、俺とボスは他学年の奴らについて調べるか」

「そうだな〜」


みんな、それぞれの役割を見つけたみたい。


ん?まって?私は?


「あ、私は……何をすればいい?」

「スノーは………そうだな…」


ムスカが悩んでる。

自分で役割を見つけなきゃいけないよね……


「スノーは色んな所から聞いた情報を俺らに教えてくれればいいぞ〜。お前は観察力があるからな」


ボスがそう言ってくれた。


「うん……!任せてよっ!!!!」

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