【完】1輪の花たちは




























































































次の日の学校。


私は決意をして学校に行った。

教室に入ると、みんなが挨拶してくれる。

自分の椅子に座り、隣の席を見る。

私の隣の子が、正しければ裏社会の子。


そう、あかりちゃんがとても怪しいのだ。


「今日は用事があって一緒に帰れないの…ごめんね……?」


と何回も言われ、私もそれなりに調査していた。


「それにしても……なんて言おう…?」

「どーしたのー???暗い顔して!」

「あ…すみれちゃん……」

「んー?なんか、この世の終わりみたいなテンション!やめてよー!!!最近変だよ?」

「そ、そうかな?」

「うん!あかりといい、めぐみちゃんといい!なんだか2人とも切羽詰まってるオーラ出しちゃって!私だけ仲間はずれみたい!!!」

「そんな事ないよ!すみれちゃんも、大切な友達だよ?」

「そー?なら良いんだけどー?」

「それより、あかりちゃんは来てないの?いつも私より早く来てる気が……?」

「それがさー?いきなり連絡取れなくなっちゃって!昨日メールしようとしたんだけど、アカウントが消えててさ!もう、行方不明!」

「え、まじで………???」

「そーなんだよねー!……………なんかあったの?」

「あ………えっと…………わたし!心当たりあるかも!」

「まじで!?」

「うん!校舎内で1番見晴らしが良くて誰も来なさそうな場所ってどこか分かる?」

「うーーん………屋上…とかかな?でも、屋上は立入禁止だから………」


その言葉を聞いて、私は走り出した。


「あっ!めぐみちゃん!!!」


すみれちゃんには申し訳ないと思っている。

もちろん、今でも。

すみれちゃんは完璧な一般人。

被害を負わせたくない。

だから、お願いだからついて来ないで………………。

そう願いながら私は屋上へと向かった。
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