【完】1輪の花たちは

しばらく歩いていると、見た事のある扉が目の前に現れた。


「さぁ、入ってください」


言われるがまま中へ入る。


「ちょっと!やめてよ!ユリ!!!!集中できない!!」

「ドゥーン!!!!俺の相棒はバットだぜぇー!!!!!」

「ちょっと、武器壊れたらお前のせいだから」

「バット振り回すなら外でやれ〜」

「今日も元気だな…。フッ………。いい事dブッフェ!!!!!!!!」

「あ、ごめーん!バット飛んじゃった!!!」

「ちょっとぉー!もう、うるさいっ!!!」

「バット飛ばすなら外でやれってば〜」


中は、とてもうるさかった。

てか、バット人に当たってるし!?


「はいはーい、そこまで。新入り来たよ」


その1言で皆が一斉にこっちを見た。


「おっ!!!お前じゃん!なんだっけ?つばさ???」

「めぐみですっ!!!!覚えててよ……」

「リトルガール………!よく帰ってきたな!」


さっきの2人、確か同じチームだっけ………。


「今日から僕たちの“ファミリー”になる子だよ。みんな、手出したらダメだからね?」


さっきから、しっかりしているこの人。もしかして同い年????


「まぁ、敬語なんてやめよーぜ!俺ら同い年なんだから!!!!」

「え、じゃあこの人も?」


私は、案内してくれた人を指差す。


「そーだよー。きっちりしてるように見えて全然そうじゃないから」

「うるさいなっ!お前はしっかりしてなさすぎなんだよ!それでもボスか!?」

「あーはいはい。まぁ、とりあえず自己紹介しようか」
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