【完】1輪の花たちは
それから数日間、武器の使い方や、現場に出た時の心得などを教わっていた。
「アジサ〜。お菓子ちょーだい?」
私は、アジサとペアを組んでいる事を良い事に毎日のようにお菓子をもらいに来る
「は……?買ってこいよ」
「え〜むり。お金なーい。なんか新商品あるー?」
「一応あるけど……」
そう言いながら毎回美味しいお菓子をくれる。
ほんと、これがツンデレって奴か♪♪♪
「むふっ♪」
「うわ。きも」
「なっ!失礼な!」
案外、仲良くやっていけてる???
「失礼しまぁ〜す。ダリアだよ〜」
「あ、ボス」
突然ボスがアジサの部屋にやってきた。
「ボスも、お菓子目当てー?」
「ん?お菓子?なんだそりゃ」
あれれ?ボス。アジサがお菓子を買い溜めしてるの知らない感じ?
「んで、なんの用?」
「あぁ。実はな、もうそろそろスノーにも現場出てもらおうと思って。戦い方とか、一応教わってるよな?」
「え……?うん…まぁ……」
現場…………。どんな所なのだろう?
「良かったじゃん。お金貰えるよ」
「ちょ!やめてよ!私がお金大好き人間みたいな言い方ー!」
「事実じゃん」
この野郎………!
「おっ。なんだなんだ?仲良しだなー?俺も混ぜてよぉ〜」
「むり。とりあえず、スノーにはリスクの低い仕事を与えろよ」
「わーってるって。心配すんな。てことでついてこーい」
「あっ!うん!」
私はお菓子を詰めるだけ口に詰めて、立ち上がった。
「スノー」
突然、アジサに呼び止められた。
「はんへふはい?(なんですかい?)」
「これ。持ってって」
そう言われ、渡されたのを確認する。
「ふひ?(武器?)」
「そう。心配するな。この武器は俺が作った」
「ん!はひがほう!!!!(ありがとう!)」
これが、私がここにきて初めて貰ったプレゼントだった。