【完】1輪の花たちは

私は急いでボスのところに向かった。

もうすぐで夜になってしまう。

なんだかんだ言って時間の流れは早い。


「ボスー?」


私は、みんなが集まる部屋。つまり、居間みたいな所に行った。


「おーどーした?」


案の定、そこにボスはいた。


「どうやら、今回の取り引き、ボスを狙ってるみたいですよ」

「んー。そうか。わかった」


…………………え、ちょ、まっ………


「反応薄くない!?」

「ん?そうか???」

「だって、ボスを狙ってるんですよ?命狙われてるんだよ!?!?!?」

「んー。そうだな」

「えぇ………」


反応が薄くてかなり驚いた。

これがマフィアというものなのか?


「まぁ、死ぬ気はないし安心しろ」

「死ぬ気あったら困りますよ………」

「おぉ!そうだな!わっははは!」


脳天気なやつ………。。。


「あ、ところで、フキいる?」

「フキか?さっきまでそこに居たはずだけど…」

「フキなら出掛けてるぞ。限定品の物がどーのこーのって言ってたな?」


端で筋トレしてたムスカが教えてくれる。


「あ、そーなの?ベリーから誕生日プレゼント預かってるんだけど………」

「あぁ〜。そういや今日あいつの誕生日か」

「俺としたことが……プレゼントを用意していない………」

「マフィアでも、人の誕生日大切にするんだね」


つい、そんなことを言ってしまった。


「スノー………おまえ………。マフィアをなんだと思ってるんだ?」


冷酷な組織だと思ってました。はい。


「いや、なんとも思ってないよ?あははー」

「リトルガール…。棒読みだぜ……」


仕方ない。それが一般世間の偏見だ。


「ま、すぐに戻ってくるだろ〜ここで待ってれば?」

「うん。そうだね。そうするよ」


しばらく私はソファーに沈まっていた。
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