【完】1輪の花たちは

「あああああああ!!!!!僕が欲しかった限定品のCDだ!!!!!!!」


中から出てきたのは、バンドのCD。

と、メンバーからの直筆の色紙。

色紙には、フキくんへ。と書かれている。


「これ!応募で当たった人には名前が書かれるんだ!!!やった!!!!!生きていける……!」


フキって書いてあるけど、良いのかな?

めぐみ……とかそういう名前じゃなくて。


「ベリー!!!愛してるよおおお!!!」

「うわ。とうとうこいつ頭おかしくなったよ」

「愛してるって!良かったね!ベリー!」

「うわ。うるさ」

「良かったな……✨」


どうやら、いつも?のフキに戻ってくれたようだ。


「あっ!スノー!ありがとね!」

「え、あ、うん!私、何もしてないけど……苦笑」

「ううん!ここに来てくれて!ほんとにありがとう!」


いきなり、面と向かって来てくれてありがとうだなんて言われたら、嫌でも照れてしまう。


「……えへへ♪あ、良いよね。そのバンド」

「え!?知ってるの!?このバンドってテレビにあんまり出てないから、バンド好きの子にしか注目されないのに、スノー知ってるの!?まじで!?」


うん。好きなの、友達だけど。


「うん。まぁまぁ知ってるかな?」

「すごい!ぜひ!語ろうよ!ベリーの仕事が終ってからでいいからさ!」

「まぁまぁw落ち着いて」


こうやってはしゃいでるのを見ると、高校生らしいなと思ってしまう。

そういえば、みんなは学校に行ってないのかな?
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