【完】1輪の花たちは
「みんな!大変だよー!………ってあれ?空気重くない?」
なんてちょうどいいタイミングで来るんだ!
「あぁ。なんでもないぞ。今日の夜は肉だぞ!」
ボスが何でも無いように振る舞う。
「にくー!にくー!ムスカが奢るってー!」
「そうなの?高いの選ぼー♪」
「まてっ!俺は1言も………!」
「ところでベリー、なにが大変なの?」
「あ、そうだった!アジサ!今回取り引きするファミリーが、なかなかの実力の持ち主だよ!」
「というと?」
みんながベリーの言葉を待つ。
「狙った獲物は逃さない。自分が狩るまで狙い続けるらしいよ」
「ほう?てことは。俺が殺されるまで追いかけ続けられるって事か」
「うん……どうすんの!?ボス!」
いっきに真剣な目になるみんな。
「まぁ、殺ればいんじゃね?簡単なことだろ〜」
「え……でも」
「心配すんなって。ベリーよりも経験はあるからな。どうって事ねーよ」
「ボス……」
私は知らずのうちに声を漏らしていた。
ボスの言葉はとても強かった。
強かったけど…………
「ん?どうしたスノー?」
「あ、ううん。なんでもない」
強かったけど、どこか怖そうな。怯えている表情だった。
「なら、肉食いに行こーぜ!」
「そーだね!!!肉だ肉ー!」
「いっぱい食べますよー!」
「やったぁ♪♪♪」
「………にく」
「リトルガール…………いや、スノー。行こうぜ?」
「………うんっ!そうだね!」
そして私たちは、ご飯を食べに、外に向かった