【完】1輪の花たちは

「スノー」

「は、はいっ!」

「そんなに緊張しないで。緊張して失敗したら元も子もないからね」

「そうだよね…」

「武器は、俺があげたの持ってって。使えるから」

「う、うん!」


そうだ。アジサから貰った物が………

使い方、確か習った気がする……………?


「あ、あと。服。そんなフリフリしたやつじゃ狙われるよ」


フ、フリフリ…?

そんなにフリフリしてないつもり……

てか、学校の制服だし!?

ワイシャツに、カーディガン、ネクタイにブレザーとスカートという、ごく普通の制服。


「これじゃ、変?」

「いや。変じゃないけど、明るいしたぶん汚れるよ」

「動きまわるもんね………ジャージで行こうかな?」

「え、スノーってバカ?」

「そんなこと言わなくても……」


どうやら、ちゃんとした服装はあるらしく

それに着替えろとの事。


「って言ったって、スーツじゃん。スーツも汚れちゃわない?」

「それがスーツだから」

「違うと思うけど……」


どうやらアジサは、頭のネジがどっか外れているようだ。
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