【完】1輪の花たちは
「よーよーよー?今回は女連れかい?アジサさんよぉ?」
「早くブツを渡せ」
「ありゃりゃ?無視かい???」
1人の男がアジサに突っかかっている。
「案外かわいい顔してるね?お嬢さん?」
「こんなフリフリのスカートなんか履いちゃって?」
残りの男たちは私の周りに群がる。
「ちょっと、汚い手でスカート触んないで」
私は知らない間にそう話していた。
「おやおや?強気ですな?」
「汚い手………ねぇ?」
「お姉さん面白いね???もっと僕たちと遊んでよ?」
そう言って私の腕を捕まえる。
「おい、女に気安くさわんな」
「うおっ。アジサ?」
「あひゃ!いいねいいねぇ?恋の始まりですかぁ〜???あひゃひゃひゃひゃ!」
うるさい笑い声だな……。
「ありがとうアジサ。もういいよ離しても」
私がそう言うと、庇ってくれたアジサは無言で手を話してくれた。
「て言うか、ボスはどこだ?ああん?」
「今はいない」
「じゃあどこにいんだよ?いつくるんだ?」
「しらん」
「………っざけんなぁ!」
そう言うと、殴り合いが始まった。
「!?」
いつどこで相手の逆鱗に触れたのかわからない。
でも、目の前でおきてるのは確かに殴り合い。
アジサは綺麗に避けているけれど。
みんなはなにしてんの!?早く来てよ!?
私がそう焦っていると、肩に腕をまわされた。
やっと来たかと思って相手を見てみたら
「お姉さん?僕の相手してよ?」
ベリーに似た話し方をする敵が私に話し掛けてきた。
「………は?」
「そんな顔したら、可愛い顔が台無しだよ?」
「………うるさいなぁ。さっきから」
「え?」
「いい加減にしてよ!この女ったらし!!」
私はそう言って、足をかけた。
敵は簡単に床に倒れてくれた。
「ちっ……この女っ!」
さすがマフィア。
すぐに立ち上がって私に襲い掛かってくる。
私はそれをかわす。