【完】1輪の花たちは
「ああああああああああ〜暇だ〜」
「それならボス。せっかくだから散歩しに行かないか?」
「んぁ?中庭をか?」
「そうじゃない。街をだ✨」
「街?街って、あの街?」
「そうだとも!なにか面白い発見があるかもしれないだろう?」
「まぁ。ムスカがそういうなら……行くか!」
「そうこなくてはな!」
「…………やっぱ、外は暇だな」
「何を言っているんだ。こんな休日の昼間は賑やかで良いじゃないか」
「なぁ?ムスカ……じゃない。つばさ?」
「なんだ?」
「俺たち15歳の若者だぞ?」
「あぁ。そうだな。もうすぐで16歳だ♪」
「一般人の流行とか気にしないで俺らやっていけるか?」
「珍しい事を言うな?明日は嵐でもくるんじゃないか?」
「嵐がきたら良いのにな〜。そしたら面倒な事も延期になるのに」
「ははっそうだな」
ドンッ
「おおっ」
「あっ!ごめんなさいっ!ジュース、スーツにこぼしちゃった……」
「なにやってんの?めぐみーwドジだなー」
「あの………?大丈夫ですか?」
「あぁ。どうって事ないぞ。こんなの洗えば落ちるし」
「そうですか?じゃあ、良かったらこのハンカチ、使って下さい。それでは」
「良かったねー!怖い人じゃなくて!」
「そうだねー!良かったよ!」