【完】1輪の花たちは
気づいたら私はここにいた。

敷地内はとても豪華で、まるでお城みたい。

ここがアジト、いわゆる基地だってことは後々知ることになるだろう。

でも、小さい頃の私は何もわからず、ただただ目の前にいる人について行くだけだった。


「さぁ、ここが今日から君のお家さぁ♪」


やけにノリノリな男性の姿を横目に、“おうち”を眺める。

第一印象は







「よろしくね。無駄に広い私のおうち」







だった。
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