【完】1輪の花たちは
「ボス!ボス!起きてよー!!!」
朝、私が部屋に入ったらソファーで横になって寝ているボスがいた。
なんで自分の部屋で寝ないかなぁ???
「ねぇってばー!」
「ん……ってうわっ!スノーかよ…ビックリした…」
「いや、びっくりしたのこっちだから!なんでソファーで寝てるの?自分の部屋は?」
「ここ、俺の部屋」
「えっ!?」
「驚いた?へへっ」
「まぁ、驚いたけど……ってか、なんか変な夢でも見てたの?すっごい怖い顔してたけど」
「………………懐かしい夢を見てた」
「子供の頃の?」
「ううん。お前がここに来る前の」
「へー!そうなんだ!どんな感じだったの?」
「別に。何にもないけど、ただ、俺は………」
「え、なに?どうしたの?大丈夫?」
そう言って、私はボスの頭を撫でた。
「………お前は呑気でいいな…」
「なにそれw」
「もしも、もしもお前の親が殺されて、その殺した犯人が分かったら、どうする?」
「………………私、実際に殺されたんだよね。お父さんを」
「……………」
犯人が分かったら………。どうする?
「そんなの1つだよ。なんでこんな事をしたのか問いただす。そして、謝ってもらう」
「そんなのでいいのか?」
「そりゃ、可能ならお父さんを返してって、生き返らせてっていうよ?でも、そんなの無理だから。反省してもらうの。で、2度とそんな事が無いように約束してもらう」
「そうか…」
「ってどうしたの?なんか、ボスらしくないよ?」
ボスは、もっとこう………うるさくて…うざくて…だらしない感じ!
「………お前、俺の事どんなふうに見てんだよw」
「そりゃもう、そのまんまですけど♪」
「あっそうですか〜」
そんなこんな話していたら、徐々にファミリーの皆が揃ってきた。