【完】1輪の花たちは

ドアを通って、無駄に長い廊下を歩く

すれ違う人たちがチラチラ私を見てはいやらしい目を向けてくる。


「きもっちわる…」


そんな目で私を見ないでよ。吐き気が……


「殺意のこもった目をしてるねぇ?リトルガール?」


1つの部屋から顔を覗かせて私に話しかけてくる、対して歳の変わらない男子。

リトルガール………。


「私、貴方と対して変わらないと思うけど?」

「ははっそうだな。おまえ、新入りか?」

「???」


そもそもここが良くわかっていない私にとって新入りとは何事か。わからない。

すると、目の前を歩いていた男性がその男子に


「お前のとこのファミリーにこれからなる。仲良くしてやってくれ✨」


と言った。
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