【完】1輪の花たちは
え?ファミリー?家族ならもういるけど…。
そう言おうとした時
「お前か。よく来たな、新入り」
後ろから話しかけられてつい、びっくりする。
「まぁそう驚くな。親分から話は聞いている。確か、かおり。とか言ったっけな?」
「いや、私めぐみだけど…」
「ありゃ?まぁ細かい事は気にしない。よろしくなつぐみ((ニコッ」
どうやら名前なんかどうでもいいらしい。
この人も私と変わらない年齢のようだ。
「貴方たちは?」
「ん?俺達か?てっきり知ってると思ってたけど」
「自分の立場を分かってないみたいだよ。このリトルガール」
「ふーん。まぁいいや。つぐみ」
「だから、めぐみだって!!」
わ、た、し、の、な、ま、え、は、め、ぐ、み!
イライラしながらそう叫んだ。
「「……………」」
リトルボーイと、名前間違え星人は私の叫びを聞いて動きを止めた。
「おまえ………面白いなっ!!!!」
「フッ…………甘く見ていたぜリトルガール…」
私の叫びは。あの2人の心に変な意味で響いたようだ。