【完】1輪の花たちは
そこまで言って、我に帰った。
なんでこんなに必死なんだろう?
学校は楽しいって教えたいから?
違う。
みんなに普通の生活を送ってもらいたい?
確かに表向きはそうかもしれない。
けど、みんなと一緒に学校生活を送りたい。
そう思うのが本性だった。
「だから、ね?みんなで学生してみない?」
「ん〜………」
私の感情を察したのか真剣に悩み始めるボス。
「まぁでも、確かに楽しそうだよなー。やってみる価値はあるかもしれない……」
「でしょ!?」
「じゃ、親分に相談してくるわ〜」
「え!?親分に!?許しもらえるの!?」
「わかんねーけど。でも、なにか手があるかもしれないだろ?」
ニコッと笑ってそのまま部屋を出たボス。
一体何を考えているのだろう?