守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
確かあのお寿司を握ったのは私だ。
場違いな事を言っているものだと思ったが……もしかして。
「本当に美味しい!」
私の事を助けようとしてくれているとか。
そう思ったが気のせいの様だ。
私の事を見ようともしないし。
パクパクとお寿司を食べ続ける山瀬さん。
そんな彼につられて周りのお客様もお寿司を食べ始める。
「ああ! 初めてきたけど最高!」
「お姉さんが作る寿司、綺麗だし美味いよ!」
次々に明るい声が広がってくる。
「あ……ありがとうございます」
状況について行けず戸惑ったが何とか笑顔を浮かべてお客様にお礼を言う。
そんな光景にさっき私におしぼりを投げてきたお客様は気まずそうに顔を顰めていた。
「……」
呆気にとられていれば、何処からか視線を感じた。
そちらを向けば山瀬さんと目が合う。
だが、彼は慌てた様に視線を外した。
場違いな事を言っているものだと思ったが……もしかして。
「本当に美味しい!」
私の事を助けようとしてくれているとか。
そう思ったが気のせいの様だ。
私の事を見ようともしないし。
パクパクとお寿司を食べ続ける山瀬さん。
そんな彼につられて周りのお客様もお寿司を食べ始める。
「ああ! 初めてきたけど最高!」
「お姉さんが作る寿司、綺麗だし美味いよ!」
次々に明るい声が広がってくる。
「あ……ありがとうございます」
状況について行けず戸惑ったが何とか笑顔を浮かべてお客様にお礼を言う。
そんな光景にさっき私におしぼりを投げてきたお客様は気まずそうに顔を顰めていた。
「……」
呆気にとられていれば、何処からか視線を感じた。
そちらを向けば山瀬さんと目が合う。
だが、彼は慌てた様に視線を外した。