守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
「海咲ー今日の入り時間、1時間早めてくれるか?」
自宅のリビングで昼食を食べていれば、目の前に座っていた大将が突然と口を開く。
「……チーフがいるじゃないですか」
「……アイツがいればお前には頼まん」
随分な言い草だな。
そう思いつつタメ息を吐く。
「また彼女さんの所ですかね?」
「それ以外ないだろう……アイツの女好きも困ったもんだ」
困った、という割には豪快に笑う大将。
チーフはイケメンという部類に入る為、とてもモテる。
だから彼女に困ることはない。
と、言うより12股をするくらい持て余している。
しかも彼女さんたちの了承済みという所がまた凄い。
「一途になればいいのに」
根はイイ人なのだから早く腰を落ち着かせればいい。
常日頃そう思っていた。
チーフなら幸せな家庭を築けるだろうに。
黙々とご飯を食べていれば大将が何か言いたげな目で私を見ていた。
遠慮するキャラではないのに。
「どうしたんですか?」
「……アイツも色々あるんだろうよ。……お前みたいに」
大将のひと言で箸が止まった。
自宅のリビングで昼食を食べていれば、目の前に座っていた大将が突然と口を開く。
「……チーフがいるじゃないですか」
「……アイツがいればお前には頼まん」
随分な言い草だな。
そう思いつつタメ息を吐く。
「また彼女さんの所ですかね?」
「それ以外ないだろう……アイツの女好きも困ったもんだ」
困った、という割には豪快に笑う大将。
チーフはイケメンという部類に入る為、とてもモテる。
だから彼女に困ることはない。
と、言うより12股をするくらい持て余している。
しかも彼女さんたちの了承済みという所がまた凄い。
「一途になればいいのに」
根はイイ人なのだから早く腰を落ち着かせればいい。
常日頃そう思っていた。
チーフなら幸せな家庭を築けるだろうに。
黙々とご飯を食べていれば大将が何か言いたげな目で私を見ていた。
遠慮するキャラではないのに。
「どうしたんですか?」
「……アイツも色々あるんだろうよ。……お前みたいに」
大将のひと言で箸が止まった。