守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
「山瀨!! 何してるんだ!!」
「す、すみません!!」
耳をつんざくような怒鳴り声が響く中、周囲では小さく笑いの渦が出来ていた。
もうこんな状況にも慣れつつあるのだろう。
いつも通り幸福寿司で働く私。
でも少し前とは違うのは隣に彼がいること。
チラリと視線を向ければ、頭に角が生えているのでは無いかと思うくらい怒り狂った大将と、これまた垂れ下がった耳と尻尾が見えそうな山瀨さんがいる。
2人の足下には割れた湯飲みが散乱していた。
「……」
その場にいた殆どがこの状況を幾度となく体験しているだろう。
山瀨さんがこのお店で働き続けて1週間が経ったが、彼は持ち前のおっちょこちょいぶりをフルに発揮していた。
その度に大将が怒鳴るという、最早うちの名物になりつつある。
「す、すみません!!」
耳をつんざくような怒鳴り声が響く中、周囲では小さく笑いの渦が出来ていた。
もうこんな状況にも慣れつつあるのだろう。
いつも通り幸福寿司で働く私。
でも少し前とは違うのは隣に彼がいること。
チラリと視線を向ければ、頭に角が生えているのでは無いかと思うくらい怒り狂った大将と、これまた垂れ下がった耳と尻尾が見えそうな山瀨さんがいる。
2人の足下には割れた湯飲みが散乱していた。
「……」
その場にいた殆どがこの状況を幾度となく体験しているだろう。
山瀨さんがこのお店で働き続けて1週間が経ったが、彼は持ち前のおっちょこちょいぶりをフルに発揮していた。
その度に大将が怒鳴るという、最早うちの名物になりつつある。