守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
***
「いらっしゃいませ! 森下様ですね! お待ちしておりました!!」
団体客が到着し、キープしてあったカウンターにお通しする。
それからお茶やらおしぼりやら、一通り仕事を終えてお寿司を作り始める。
「あのお客さんレベル高くない!?」
「1番年の人はあり得ないけど、レベルヤバいよね!!」
掃除から戻ってきた2人は少し離れた所でヒソヒソ話をしている。
お客様には聞こえていないだろうが不愉快極まりない。
「特にあの人! 茶色い髪の!」
「ああ! あのくせっ毛の人ね! 格好良い!!」
バイトの子たちの声につられてその人の方を見てしまう。
整った顔つきと、人懐っこい笑顔。
彼の周りにお花畑が見えるのは気のせいだろうか。
そう思いながら観察をしていれば彼の肘が湯呑に激突した。
「わぁぁぁ!? す、すみません!!」
慌てて立ち上がったその人は足を滑らせ床に倒れこんでしまう。
「だ、大丈夫ですか!?」
急いでおしぼりを持って駆けよれば照れ笑いをした男の人が目に映った。
「いらっしゃいませ! 森下様ですね! お待ちしておりました!!」
団体客が到着し、キープしてあったカウンターにお通しする。
それからお茶やらおしぼりやら、一通り仕事を終えてお寿司を作り始める。
「あのお客さんレベル高くない!?」
「1番年の人はあり得ないけど、レベルヤバいよね!!」
掃除から戻ってきた2人は少し離れた所でヒソヒソ話をしている。
お客様には聞こえていないだろうが不愉快極まりない。
「特にあの人! 茶色い髪の!」
「ああ! あのくせっ毛の人ね! 格好良い!!」
バイトの子たちの声につられてその人の方を見てしまう。
整った顔つきと、人懐っこい笑顔。
彼の周りにお花畑が見えるのは気のせいだろうか。
そう思いながら観察をしていれば彼の肘が湯呑に激突した。
「わぁぁぁ!? す、すみません!!」
慌てて立ち上がったその人は足を滑らせ床に倒れこんでしまう。
「だ、大丈夫ですか!?」
急いでおしぼりを持って駆けよれば照れ笑いをした男の人が目に映った。