守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
***
時間はあっという間に流れ、いつも山瀬さんが店に来る時間になってしまった。
「……行く……べきだよね……」
散々迷った挙句、深呼吸を繰り返し下へと向かった。
相変わらず混んでいる店内に苦笑いを浮かべた。
仕事する訳じゃないのに無意識的に体が動いてしまう。
そう思ってキョロキョロしていると、いつもの席に山瀬さんが座っていた。
「あっ……」
チラリと見えた横顔。
心なしか哀しそうに見えるのは気のせいだろうか。
そう思いつつ後ろから山瀬さんに声を掛けた。
「山瀬さん」
「み、ミサキさ……!? し、私服!?」
こっちを向いた山瀬さんは声を上げて立ち上がっていた。
あまりにも大きい声だった為、周りのお客様の視線がこっちへと集まってくる。
「お騒がせして申し訳ありません」
「す、すみません……」
私がお客様たちに頭を下げれば山瀬さんも続いて謝ってくれる。
そのすぐ後に申し訳なさそうに私の顔を見た。
時間はあっという間に流れ、いつも山瀬さんが店に来る時間になってしまった。
「……行く……べきだよね……」
散々迷った挙句、深呼吸を繰り返し下へと向かった。
相変わらず混んでいる店内に苦笑いを浮かべた。
仕事する訳じゃないのに無意識的に体が動いてしまう。
そう思ってキョロキョロしていると、いつもの席に山瀬さんが座っていた。
「あっ……」
チラリと見えた横顔。
心なしか哀しそうに見えるのは気のせいだろうか。
そう思いつつ後ろから山瀬さんに声を掛けた。
「山瀬さん」
「み、ミサキさ……!? し、私服!?」
こっちを向いた山瀬さんは声を上げて立ち上がっていた。
あまりにも大きい声だった為、周りのお客様の視線がこっちへと集まってくる。
「お騒がせして申し訳ありません」
「す、すみません……」
私がお客様たちに頭を下げれば山瀬さんも続いて謝ってくれる。
そのすぐ後に申し訳なさそうに私の顔を見た。