ふたりぼっちに、なりたかった
だから私は、一人ぼっちになるの
人気バンド・ブラストのボーカル、アオイが自分の彼氏。夢を叶えて大きくなったバンドマンは、どんどん遠い存在に思えてくる。
好きと嫉妬の葛藤、素直になれない感情、周りの人たちの言葉。丁寧に紡がれる文章が、それらすべてを鮮明に感じさせてくれる。
アオイくん、カッコいいよ。
バンドマンって最高にカッコいい。
誰も知らない、自分のために書かれた曲を自分のために歌ってくれるアオイが夢を叶えたから。ミサキはその横でずっと、ブラストを応援していてほしい。
素直じゃないふたりの会話がもどかしくて癖になる。最後までアオイくんが出てこない構成もすきでした。
このふたりの未来を想像せずにはいられない。素敵な作品です。是非ご一読を。