気にしすぎるひとの散文集
直線って、死体に見えるよね。あ、いきなりこいつ何言ってるんだ?って思うよね。ごめんごめん。

頭の中で、まっすぐな直線を思い浮かべてほしい。そのあと、ぐねぐねにまがった曲線を思い浮かべてほしい。

するとほら、曲線がなんだか生きているように見えないかな?逆に直線は死体に見えないかな?

僕たちの周りを見渡してみよう。植物や、山、海、生き物、大自然のほとんどは、曲線を描いている。

逆にビルやコンピューターのような人工物、機械、命のないものは、直線でできているものが多い。

生きているものは曲線で、死んでいるものは直線。まあ、勝手なイメージの遊びだけどね。

でもこれって、人生にもいえるんじゃないかな。大きな挫折も失敗もなく、無難に、まっすぐな直線のように生きてゆくよりも、いろんなものにぶつかって、失敗して、回り道して、ぐねぐねと、ぐねぐねと、ひんまがった曲線のような人生のほうが、なんというか、生きていることを、深く味わえるような気がするんだけど、どうかな?
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