【短】僕は明日のキミが好き。
**月曜日




月曜日。


『突然失礼します。
キミが好きです』




放課後の教室。


机に入れられていたのは、一通の手紙。


いや、メモなのかもしれない。


そこにはたった2行の文面。



「なんだこれ」


からかってるのかと思った。


それともただの呟きなのか。


選択授業で誰かが別の人に宛てた手紙なのかもしれない。



何にせよ、複雑な心境ではあった。


こんなものを突然目にしても、何も感じなかったのだ。


得体の知れない何か、と認識してクシャクシャに丸めて捨ててしまおうかと考えた。


けれど、握り潰そうとして思いとどまった。


なぜだかは分からないけど、とりあえず捨てることを諦めて、それをポケットに入れた。



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