【短】僕は明日のキミが好き。
「僕はキミが好きだよ。信じてはもらえないかもしれないけれど、確かに僕はキミが好き。
どんな人だろうと思っていた、ずっと。
だけどそれは、キミに対してだったんだ。僕も気付かなかったけど、今ようやく分かったよ」
だから、僕は……
「やっぱり、キミが好き」
「でも、私は——」
「キミが親友のためだというなら、僕は何度でも言うよ。キミが好きだって。
明日も明後日も、その次の日も。僕が好きになったのはキミだって証明してみせる」
親友の好きな人を好きになってはいけないことはないはずだ。
彼女も僕を好いていてくれたのだから。
それを聞いた彼女は、ついに泣き出した。
そして、何度も何度も言ってくれた。
「好き。好き……好き、なの。大好きです……っ」