【短】僕は明日のキミが好き。
**金曜日
金曜日。
『今週は最後の登校日だね!
私は部活に入ってないけど、キミは頑張ってるね』
よく知ってるな、と感心した。
運動が比較的苦手な僕は、文化部に所属していた。
理由は特にない。
学校がそういう決まりなわけではないし、自分が好んだわけでもない。
ただ、なんとなくだ。
なんとなく、そうしたら学校生活が楽しくなるかと思っただけだ。
気だるげに部活に向かう姿はとても頑張っているとは言えない。
そんなつもりはないけれど、彼女の眼に写る僕はそうなんだろうか。
だとしたらかなり綺麗に写っているもんだ。
僕はそんなに繊細で美しい存在ではないはずなのに。