【短】僕は明日のキミが好き。
**日曜日
日曜日。
『休みが終わっちゃうね。
キミは今日は部活はあるのかな?どうなんだろう』
さすがの彼女も、今日が部活の日かどうかは分からなかったらしい。
確かに今日も部室は開放しているけれど、僕は自分の作品を完成させたから来なくても良かった。
にも関わらず学校に来たのは、手紙を読むためだ。
別に明日でも良かったのかもしれない。
今日読む必要はなかった。
まして、僕がここまでして来ることなんて。
けれどそれでは、彼女が次に手紙を入れた時に落胆してしまうかと思ったから。
今日の僕に宛てたのに、読んでいない、未開封の手紙に意味はない。
彼女がそんなことを考えているかは分からないけれど。
少なくとも僕は、今日読まなければいけないと思った。