壁越しの舌
〈シナトラ、俺も住んでみたかったよ〉

「なんで住まなかったの?」

〈実家近いから〉

「そっか。じゃぁみんなで遊びにきてよ」


〈そうするよ〉


シナトラが少しづつ見えてきた

モニーサンの左手に持たれてる食材はモニーサンに全体重をかけていた

私が持つと言っても無視するから、私もなにも言わなかった

私の手は暖かさを含むようになっていた
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