本日も晴天
「はやくしろよー」

僕の邪念を振り払うかのように、大きな声が僕の鼓膜を震わす。


顔を上げて前を見ると、他の部員が僕を待っていて、早くもスタート地点についていた。


僕はひきづるようにして足を動かし彼らの元に向かった。

「ラスト一本!がんばりましょう。いきまーす。よーい・・・ハイ」


僕がスタート地点に着くと、元気な声が響きわたり、他の三人が一斉に走り出した。


僕も、三人の最後尾に付き彼らに置いて行かれまいと、必死に足を動かした。

くそ

何で俺は・・・

あの日を後悔しても、もう過去には戻れない。
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