【短童話】星のつくりかた
星をつくろう
ぼくたちの世界には星がありません。
星をつくる星職人も、星を買ってきてくれる星商人もいません。
この世界の夜は真っ暗でなにも見えません。
君が笑っていても泣いていてもふるえる声しか聞こえないのです。
それに、暗やみにかくれて泥棒をしたり、人を傷つける人がうろちょろしています。
星のない夜は危険です。
ぼくは毎ばんおふとんにはいると、とてもこわい夢をみます。
それは真っ暗な道でまいごになるゆめです。