【短童話】星のつくりかた
「おお星だ!本当に星がかがやいたぞ!」

「かれの言ったとおりだ!」

「初めて見たわ。すごくきれいね!」


みんなの目にはキラキラと金色の星が映っていました。

そして、ありがとう、ありがとうとつぎつぎと青年にお礼を言いました。


「どういたしまして。でも、みんなで頑張ったからですよ」


青年がそういうと、みんなまじめなかおをしてうなずきました。

そう。ぼくたちの願いが星を作るきっかけで、ぼくたちの言葉が星を作っているんだ。


空が真っ暗になる頃には、数えきれない星たちがぼくらを優しく照らしていました。


そして明るい星は悪い心をよい心に変えてくれました。


夜の町には光があふれ、人びとは安心して眠りにつけるようになったのです。


< 5 / 19 >

この作品をシェア

pagetop