俺様社長の溺愛宣言
1.俺様社長のお気に入り
満里奈はスカートの裾を気にしながら、電球を片手に脚立を上がり、切れた電球と交換する。
電球交換するのは、庶務課の仕事なのだが、普段は課長や、男性社員がしてくれるのに、今日に限って皆が退社した後に、戸締まりをしていた満里奈に急遽頼まれた仕事だった。
「…こんなところの電球なんて、明日でいいと思うんだけど」
一人でブツブツ文句をいいながら、電球交換をし、脚立を降りようとしたときだった。
「…渡辺満里奈」
「…え?キャッ?!」
突然フルネームで呼ばれた満里奈は驚いて、脚立から足を踏み外し、下へまっ逆さま。
でも。
「…い…痛く…ない」
そう、全然痛くない。むしろ、柔らかな何かに包み込まれている。
「…っ」
…声の主が、満里奈を助けてくれたのだ。
「…ゴメンなさい‼」
そう言って離れようとしたのに、抱き締めたまま離してくれない。
「…あの」
「…今日から、お前は俺のモノだ」
「…」
助けてくれたのはありがたいが、何を突然言い出すのか。
満里奈は一瞬固まったが、直ぐに反論した。
「私は貴方を誰だか知りません」
すると、今度固まったのは、相手の方。
でも、それもまた一瞬で、直ぐに反論し返されてしまった。
「…俺は、この会社の社長だ。忘れるな」
その言葉に、満里奈は目を見開いた
電球交換するのは、庶務課の仕事なのだが、普段は課長や、男性社員がしてくれるのに、今日に限って皆が退社した後に、戸締まりをしていた満里奈に急遽頼まれた仕事だった。
「…こんなところの電球なんて、明日でいいと思うんだけど」
一人でブツブツ文句をいいながら、電球交換をし、脚立を降りようとしたときだった。
「…渡辺満里奈」
「…え?キャッ?!」
突然フルネームで呼ばれた満里奈は驚いて、脚立から足を踏み外し、下へまっ逆さま。
でも。
「…い…痛く…ない」
そう、全然痛くない。むしろ、柔らかな何かに包み込まれている。
「…っ」
…声の主が、満里奈を助けてくれたのだ。
「…ゴメンなさい‼」
そう言って離れようとしたのに、抱き締めたまま離してくれない。
「…あの」
「…今日から、お前は俺のモノだ」
「…」
助けてくれたのはありがたいが、何を突然言い出すのか。
満里奈は一瞬固まったが、直ぐに反論した。
「私は貴方を誰だか知りません」
すると、今度固まったのは、相手の方。
でも、それもまた一瞬で、直ぐに反論し返されてしまった。
「…俺は、この会社の社長だ。忘れるな」
その言葉に、満里奈は目を見開いた
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