俺様社長の溺愛宣言
零士side
今までで一番長いキス。俺は、そっと唇を離すと、ハッと我に返った満里奈が、あのときのように俺の頬を叩こうとした。
…パシッ。
「…そう何度も同じように叩かれるつもりはない」
「…どうして、こんなことするんですか?」
涙目で訴える満里奈に、俺は、迷うことなく言い返した。
「…お前が好きだから」
「…私は、社長の事、嫌いです」
そう言うと、溜まった涙がポロッと落ちた。
俺は、その涙をそっと拭う。
「…今は嫌いでも、必ず好きにさせて見せる」
「…離してください」
先程から掴んだままの手首。満里奈は振り払おうとするが、俺は絶対離さない。
「…来い」
「…嫌です」
「…これは、お前へのペナルティだ。業務命令に逆らった」
その言葉に、満里奈は黙りこむ。
そんな顔をさせたい訳じゃなかった。俺は、ただ、満里奈に想いを知ってほしかった。
…今日、同じ庶務課の男と話しながら歩く満里奈を見た。
その時の、屈託のない笑顔が欲しいと思った。
そんな男ではなく、自分に向けてほしかった。
自分の真意も言えないのに、満里奈に心を開いてほしいなんて、自分勝手にも程がある。
本音は心に閉じ込めたまま、俺は満里奈を地下にある重役専用の駐車場に連れていくと、無理やりそれに乗せた。
「…何処に行くんですか?」
「…着けば分かる」
それだけ言って、車を発車させた。
…着いたところは某ホテルのレストラン。
適当なコースを頼み、二人でそれを食べる。
その間も、終始満里奈は浮かない顔をしていた。
…パシッ。
「…そう何度も同じように叩かれるつもりはない」
「…どうして、こんなことするんですか?」
涙目で訴える満里奈に、俺は、迷うことなく言い返した。
「…お前が好きだから」
「…私は、社長の事、嫌いです」
そう言うと、溜まった涙がポロッと落ちた。
俺は、その涙をそっと拭う。
「…今は嫌いでも、必ず好きにさせて見せる」
「…離してください」
先程から掴んだままの手首。満里奈は振り払おうとするが、俺は絶対離さない。
「…来い」
「…嫌です」
「…これは、お前へのペナルティだ。業務命令に逆らった」
その言葉に、満里奈は黙りこむ。
そんな顔をさせたい訳じゃなかった。俺は、ただ、満里奈に想いを知ってほしかった。
…今日、同じ庶務課の男と話しながら歩く満里奈を見た。
その時の、屈託のない笑顔が欲しいと思った。
そんな男ではなく、自分に向けてほしかった。
自分の真意も言えないのに、満里奈に心を開いてほしいなんて、自分勝手にも程がある。
本音は心に閉じ込めたまま、俺は満里奈を地下にある重役専用の駐車場に連れていくと、無理やりそれに乗せた。
「…何処に行くんですか?」
「…着けば分かる」
それだけ言って、車を発車させた。
…着いたところは某ホテルのレストラン。
適当なコースを頼み、二人でそれを食べる。
その間も、終始満里奈は浮かない顔をしていた。