俺様社長の溺愛宣言
「…手術費用だって。アメリカは保険が利かないから莫大で…迷惑かけるし」
うちに秘めた思いを口に出せば、涙も共に溢れてくる。
そんな私の涙を、零士は優しく指の腹で拭う。
「…満里奈が心配するのは、自分の命だけだ。他に何も心配しなくて良い」
「…でも」
「…手術が無事に終わって、目が覚めるとき、必ず俺がそばで手を握っててやるから。…大丈夫だ。必ず成功する」
そんな優しい顔して微笑まれたら、いやって言えなくなる。
零士が傍にいてくれたら、本当に大丈夫だって、思えてくる。
「…満里奈、今は何も考えるな。向こうに着くまで大分時間がかかるから、ゆっくり休め、いいな?」
「…はぃ」
CAに持ってきてもらったタオルケットを私の膝にかける。
「…ほら、目を閉じて」
「…そんなにすぐ眠れませんよ」
そう言って困ったように笑えば、零士も少し笑った。
でも、零士は私をつかむ手をずっと離すことはなかった。
…。この手はずっと離れることはない。
大きくて温かくて、少しゴツくて、でも、スラッと伸びた指が綺麗で。
私は、この手がだいすきだ。
うちに秘めた思いを口に出せば、涙も共に溢れてくる。
そんな私の涙を、零士は優しく指の腹で拭う。
「…満里奈が心配するのは、自分の命だけだ。他に何も心配しなくて良い」
「…でも」
「…手術が無事に終わって、目が覚めるとき、必ず俺がそばで手を握っててやるから。…大丈夫だ。必ず成功する」
そんな優しい顔して微笑まれたら、いやって言えなくなる。
零士が傍にいてくれたら、本当に大丈夫だって、思えてくる。
「…満里奈、今は何も考えるな。向こうに着くまで大分時間がかかるから、ゆっくり休め、いいな?」
「…はぃ」
CAに持ってきてもらったタオルケットを私の膝にかける。
「…ほら、目を閉じて」
「…そんなにすぐ眠れませんよ」
そう言って困ったように笑えば、零士も少し笑った。
でも、零士は私をつかむ手をずっと離すことはなかった。
…。この手はずっと離れることはない。
大きくて温かくて、少しゴツくて、でも、スラッと伸びた指が綺麗で。
私は、この手がだいすきだ。