First Love〜ベランダ越しの恋〜
メルアドと携帯番号を交換して、私は教室へ戻った。
里奈はもうレポートを終えて、私を待っていてくれてた。
2人に、何だった?と聞かれたが、私は何でもないと嘘をついた。
優人には知られたくなかった。好きじゃない人に告白されて、OKしたって言うのが、なんだか恥ずかしかった。
だってこの2人は想い合って付き合ってるから…
3人で帰り、家に着くと私はご飯も食べずに、部屋へ閉じこもった。
携帯を開くと、龍二くんからメールが来ていた。
【龍二です。初メール送っちゃいました!もう家?】
私は罪悪感にさいなまれた。この人は私に想ってくれているのに、私は優人を忘れたい為にOKした。悪く言えばこの人を利用しているのだ。
返信ボタンを押したが、なかなか文章を作れずにいた。
コンコンッ
窓からノック音がした。
「……もう。」
カーテンを開けると、優人がベランダにいた。
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