First Love〜ベランダ越しの恋〜
文化祭準備
「おはよ。」
「優人…おはよう。」
「あれ?お前今日化粧濃くね?」
「う、うるさい!見んな!」
私は手で顔を隠した。昨日泣きながら寝てしまった為、起きたら目が腫れていた。
普段はほとんど化粧しないが、さすがに腫れた目で学校に行けないって思って、朝ご飯も食べずに化粧に時間を費やした。
机に座り、教科書などを中にしまっていると、携帯がなった。
メール受信フォルダを開けると、龍二くんからだった。
【おはよう!今ちょっといいかな?D組の前にいるからさ。】
ヤバッ。昨日のメール返してなかった。
私のクラスの前に来てるというメールを見て、廊下へ出ると、龍二くんが廊下でしゃがんでいた。
「龍二くん!ごめんね。昨日メール返せなくて…」
「いや、いいんだ!なんか気に障る事告白ん時に言っちゃったかなって思ってさ。」
「全然!昨日ちょっと色々あって。」
「そっか良かった。もしそうだったら謝りたくてさ!それだけだから!じゃっ。」
「あっ…龍二くん。」
グゥ〜……
一瞬時が止まった。
今、私のお腹がなったんだよね?
顔から火が出そうなくらい恥ずかしい…。
龍二くんは私を見てからダッシュで教室へ帰っていった。もしかして……引かれた?……
そりゃ付き合って2日目でこんなお腹の音聞いたら、誰だって引くよね。
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