First Love〜ベランダ越しの恋〜

優人とは幼なじみで家が隣だから、赤ちゃんのころからずっと一緒だった。

いや、一緒になった…って言ったほうが正しいのかも。


初めて別々の道が出来た高校受験の時、どこに進学するか悩まなかった。


優人がこの高校に行くって友達から聞いていたから、私もそこに行くって決めていた。


「高校までお前と一緒かよ〜。さては、俺と離れんのが寂しいんだろ」ってからかわれたっけ。


あんたが真似したんでしょ！って言いつつも、内心ちょっと嬉しかったんだ。


『寂しいんだろ』


この一言だけで、私の心は飛び跳ねるんだ。


優人には気付かれないようにしてきたから、知るはずないよね…。





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