Situation~通学路…~
翌日は沙希は朝は意識して朝を出た。

今まで雑だった、化粧も念入りにし、お洒落も

毎日違うようにと、昨日はゼミが早く終わったので、

新宿で服を揃えた。




駅につくと、早速周りを見渡した。




今日はなかなか見つけられない。




しばらくして、改札を通し、ホームに出ても姿がなく、

電車を1本を遅らせても、現れず次の電車に乗った。




『折角張り切ったのに、なんでだろう。なんか、

 意識しすぎだよなぁ~。周りにああいう大人の感じが

 する人がいないからだろうなぁ~。』




3日連続での出会いを果たせず、少し寂しい想いにも

なった沙希だが、自分の勝手な思い込みでその場を

やり過ごした。




合間合間で電車の中や、講義中、バイト中でも

玉田の事は頭から離れず、気付けば最後に会った

2日間から1ヶ月を過ごしていた。






















< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop