Situation~通学路…~
いつもの様な朝を向かえ、駅へと向かった。







その日の朝は、昨日から続いた雨が上がり、

晴れ上がり、落ちこぼれる雨雫がキラキラ

輝いている。




いつもの様に改札を通して、ホームの上に上がる

階段の下で、見つけてしまった。




玉田だ。




誰かを待っている感じだったが、見かけたのが

1ヶ月ぶりだ。沙希は思い切った。




「玉田さん。お久しぶりです。」




「あぁ~白石さん、やっと見つけたよぉ~。」




「えっ、何のことですか。」




恥じらいながら、首の下から熱いものが

上昇してきたのを感じた沙希は、顔を上げられない。




「君をまっていたんだよぉ~。なんせなんか中途半端な

ままで、お別れしたからねぇ。ずっと気になっていて…。

もぉ会えないと思ってたし。」




「えぇ~それ言うなら、自分もですよぉ~。毎日同じ時間で

駅に居て、探してたんですからぁ~。」




赤らぐ顔をそのままにして、沙希は自分の思いを

玉田に伝えた。




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