淫行疑惑 ~アイドルの奥様は16歳~
記者会見
平日の12時10分。昼のワイドショーで放送されることを見越して記者会見が始まった。
「では記者会見を始めます。」
五星レコードの広報を担当する女性がマイクで開始の合図を伝える。
「お手元の資料にあります通り。この度、我が社五星レコード所属の『中田雅美』さんが入籍されたことをご報告いたします。ご質問のある記者の方は、挙手のうえ、こちらが指名した人が所属・名前を言った上でお願い致します。はい、そちらの右端の男性。」
「一星テレビの近藤です。『中田』さん。この度は、ご結婚おめでとうございます。」
まずは足場固め。
五星レコードと同じスターグループの一星テレビの記者の手が真っ先に上がる。
事前打ち合わせを行なったわけでは無いが、阿吽の呼吸なのだろう。
「ありがとうございます。」
僕はその祝福に対して、素直にお礼を述べる。
これで質問に際して祝福の言葉を述べずに質問しようとする記者たちは減るはずだ。
それがただの言葉だけであっても心理的に随分違うだろう。
「まずは『お菓子屋』さんに質問したいと思います。資料では16歳のお嬢さまと『中田』さんがご結婚されたということですが、未成年者の婚姻届に必要な親権者の同意欄に署名されたということで間違い無かったでしょうか?」
やはり、16歳というところで会場がざわつきだした。
「では記者会見を始めます。」
五星レコードの広報を担当する女性がマイクで開始の合図を伝える。
「お手元の資料にあります通り。この度、我が社五星レコード所属の『中田雅美』さんが入籍されたことをご報告いたします。ご質問のある記者の方は、挙手のうえ、こちらが指名した人が所属・名前を言った上でお願い致します。はい、そちらの右端の男性。」
「一星テレビの近藤です。『中田』さん。この度は、ご結婚おめでとうございます。」
まずは足場固め。
五星レコードと同じスターグループの一星テレビの記者の手が真っ先に上がる。
事前打ち合わせを行なったわけでは無いが、阿吽の呼吸なのだろう。
「ありがとうございます。」
僕はその祝福に対して、素直にお礼を述べる。
これで質問に際して祝福の言葉を述べずに質問しようとする記者たちは減るはずだ。
それがただの言葉だけであっても心理的に随分違うだろう。
「まずは『お菓子屋』さんに質問したいと思います。資料では16歳のお嬢さまと『中田』さんがご結婚されたということですが、未成年者の婚姻届に必要な親権者の同意欄に署名されたということで間違い無かったでしょうか?」
やはり、16歳というところで会場がざわつきだした。