淫行疑惑 ~アイドルの奥様は16歳~
「はい。間違いありません。愛を育んできたのをずっと見守ってきた僕が署名するのが順当だと思いました。」
「ではもうひとつ質問です。婚姻届には証人欄が2人分あったと思いますが、どなたが署名されたか教えてください。」
うっ。厳しい質問だ。
芸能界とは関係の無い僕の両親の署名にしようという話もあったのだが、妻の懇願に負けて『西九条れいな』さんこと西八條志保さんと僕の父親にお願いして署名してもらった。
この『西九条れいな』さんが僕たちの愛のキューピットだったからだ。
彼女は僕と『お菓子屋』さんを二股しているかのように見せかけて週刊誌の記者たちを騙し、彼女の部屋を逢瀬の場所として提供してくれたのだ。
もちろん、この記者会見に当たり彼女の名前を出してもかまわないと了承を貰っているのだが、これ以上彼女に迷惑を掛けたくないのが本音だ。
「『中田』君の父親です。」
一瞬の間が空いて『お菓子屋』さんが答えてくれる。
「なるほど。ありがとうございました。」
どうやらこの記者は、僕の父親と『お菓子屋』さんが署名したと勘違いしたようだ。
少なくとも『お菓子屋』さんが嘘をついたわけでは無いので問題無いはずだ。
役所の方が秘密を漏らさないかぎり、この件は終わったと見ていいだろう。
「ではもうひとつ質問です。婚姻届には証人欄が2人分あったと思いますが、どなたが署名されたか教えてください。」
うっ。厳しい質問だ。
芸能界とは関係の無い僕の両親の署名にしようという話もあったのだが、妻の懇願に負けて『西九条れいな』さんこと西八條志保さんと僕の父親にお願いして署名してもらった。
この『西九条れいな』さんが僕たちの愛のキューピットだったからだ。
彼女は僕と『お菓子屋』さんを二股しているかのように見せかけて週刊誌の記者たちを騙し、彼女の部屋を逢瀬の場所として提供してくれたのだ。
もちろん、この記者会見に当たり彼女の名前を出してもかまわないと了承を貰っているのだが、これ以上彼女に迷惑を掛けたくないのが本音だ。
「『中田』君の父親です。」
一瞬の間が空いて『お菓子屋』さんが答えてくれる。
「なるほど。ありがとうございました。」
どうやらこの記者は、僕の父親と『お菓子屋』さんが署名したと勘違いしたようだ。
少なくとも『お菓子屋』さんが嘘をついたわけでは無いので問題無いはずだ。
役所の方が秘密を漏らさないかぎり、この件は終わったと見ていいだろう。