悠久のシャングリラ
私たちだけの物語
ある日突然、
自分だけの物語を書いてみたいと思った。
自分と自分の友達しか知らない、
この世に二つとない本を。
物語を書こうと思い立ってから、
私の友達を登場させることは決めていた。
ファンタジーにしたのは、
隼人が読みたいと言っていたからと。
今週のテレビで放送されたランキングで、
ファンタジー系がトップだったから。
理由は単純。
でもそれだけで十分だった。
ーー【私たち】の物語を
大好きなみんなに読んでほしい。
その願いを胸に、
この世に一つしかない物語を書き始めた。