悠久のシャングリラ
『オマエら、
そんなとこで何してんの?』
『あ、誠斗! 鬼ごっこは終わったの?』
『ごっこ言うなよな!
男どうしの真剣勝負なんだぜ?』
『ねぇ、それより……』
『それよりって失礼なヤツだな!』
『誠斗はファンタジーで、
どんな物語が読みたい?』
『はぁー? 本の話かよ、かったる』
『答えてくれないと、
亜紀ちゃんにグリグリしてもらう』
『げ! ……ったく、わかったよ。
ファンタジーだろ……ファンタジー……。
……じゃあ、魔法! 炎とかブワッて!』
『炎がブワッー……?』
そういえば誠斗は最近、
戦隊ヒーローの番組にハマっていた。
炎の魔法は、
そこから来たのだろうか。
あまりイメージが浮かばない。